介護・医療業界では、さまざまな用途にウレタンフォームが使用されています。

この記事では、ウレタンフォーム選びの参考になるように、ウレタンフォームの持つ機能性や具体的な仕様事例を紹介します。

介護・医療業界で使われるウレタンフォームとは?

介護・医療業界では、さまざまなものにウレタンフォームが使用されています。

そもそも、ウレタンフォームとはポリウレタン樹脂の泡のことで、台所スポンジやソファのクッションなどに使用されています。

その他にも、体操マットや梱包材・断熱材・防音材など、幅広いシーンで活用されていて、みなさんも使用したことがあるはずです。

一口にウレタンフォームといっても、さまざまな種類があります。

分かりやすいのは、ウレタンフォームの硬さです。

台所スポンジのように柔らかいものや、緩衝材に使われる硬めのものもあります。

介護・医療業界でウレタンフォームを使用する場合は、用途に合わせて最適な商品を選ぶことが大切です。

介護・医療業界で使われるウレタンフォームの機能性

ウレタンフォームには、抗菌性や難燃性などさまざまな機能があります。

ここでは、介護・医療業界で使われているウレタンフォームの機能性を紹介します。

クッション性

車いすの座面にウレタンフォームを使用する場合、クッション性が重要です。

軟らかすぎる素材の場合、底付き感があり硬い感触になってしまいます。

ある程度の硬さがあるウレタンフォームを選ぶか、軟らかいウレタンフォームと硬めのウレタンフォームの2層品にすることで解決できます。

また、車いすは座っているときに振動を感じて、長時間乗ると疲れてしまう人が多いです。

振動を減らすには、振動を抑制するゴムスポンジを使用するのがおすすめです。

ゴムスポンジのみだと座り心地があまりよくないため、ウレタンフォームとの2層品にするといいでしょう。

抗菌性

介護・医療業界で使用されるウレタンフォームは、コルセットや義肢・義足など直接肌に触れる場所で使用されることが多いです。

そのため、肌を衛生的に保つため、抗菌性があるウレタンフォームが使われています。

抗菌性のあるウレタンフォームは、インフルエンザや新型コロナウイルスの増殖を抑えるだけでなく、カビの増殖を抑制する効果もあります。

難燃性

ウレタンフォームは原油から取れるナフサという可燃性物質が原料となっていて、非常に燃えやすい素材です。

そのため、部屋の防音材や断熱材として使用すると、火事になった際にすぐに炎が燃え広がる危険性があります。

難燃性のウレタンフォームは、炎が燃え広がるのを抑える材料が含まれています。

建物の防火性を重視するのであれば、難燃性のウレタンフォームがおすすめです。

通気性・通水性

通気性や通水性が高いウレタンフォームです。

一般的なウレタンフォームは通気性が悪く、身体に密着すると蒸れてしまいます。

また、通水性も低く、水分を含むとなかなか外に排出できないため、カビが発生します。

寝浴マットなど、水に濡れる場所で使用する場合は、通気性と通水性が高い「脱膜ウレタンフォーム」がおすすめです。

脱膜ウレタンフォームとは、製造時に発生する泡の膜を取り除き、通気性と通水性を高めた商品です。

水に濡れてもすぐに乾くため、カビが発生しづらい特徴があります。

また、水に濡れる場所で使用する場合は、ビート板に使用されるポリエチレンフォームが採用されることもあります。

静電気防止

ポリウレタンフォームは電気伝導性が高く、摩擦などにより静電気が溜まりやすい素材です。

冬場の静電気が発生しやすい時期は、手を近づけると「パチッ」と嫌な感触を味わってしまうでしょう。

静電気により火災が起きる可能性は少ないですが、毎回痛みを感じると、介護用品などを使うのが嫌になってしまいます。

帯電防止ウレタンフォームは、静電気が溜まるのを防いで、冬場でも安心して使用できます。

身体に触れる部分だけでなく、電子機器やレンズなどの保護材としても使用されています。

介護・医療業界で使われるウレタンフォームの具体例

介護・医療業界では、車いすや手術用疲れ防止マットなど、さまざまなシーンでウレタンフォームが使用されています。

ここでは、介護・医療業界で使われるウレタンフォームの具体例を紹介します。

義肢・義足のサポーター

義肢・義足が身体に触れる部分のクッション用として、ウレタンフォームが使用されています。

義肢・義足と身体が触れる部分は、常に負荷が掛かっていて、クッションがないと肌が傷ついてしまうためです。

硬めのウレタンフォームや復元性が高いEVA素材が使われることが多いです。

EVA素材とはヨガマットなどによく使われていて、硬めで復元性が高く、へたりにくいことが特徴です。

介護用ベッドマットレス

介護用ベッドのマットレスにもウレタンフォームが使用されています。

腰痛がある人が軟らかいマットレスを使用すると、沈み込みにより悪化してしまう危険性があります。

硬めのウレタンフォームでマットレスを作成すれば、沈み込みが少なくなり、腰痛を軽減できるでしょう。

車いす用クッション

車いすに使われているクッションは硬すぎるものが多く、座り心地に不満を持っている人もいます。

ただ、厚みのあるクッションを使うと、フットレストに足がつかなくなる可能性があります。

そのため、座り心地を確保したうえで、薄めのクッションを作ることが大切です。

弊社では、ご希望の硬さや厚みに合わせてクッションを作成できます。

じょくそう防止用補助具

介護施設や病院で寝たきりになっていると、体重で肌に圧力がかかり傷ができてしまいます。

じょくそうを防止するために、介護職員が寝返りを打たせて体勢を変更しますが、かなりの重労働です。

三角形のウレタンを身体の下に挟み込み、体勢を変えれば負担が少なく作業が完了します。

日々の介護で疲れている方は、じょくそう防止用ウレタンフォームを試してみてください。

床ずれ防止C型クッション

床ずれ防止C型クッションとは、寝たきりの人の手首や足首に取り付けて、圧力を減らし傷を防止するウレタンフォームです。

C型クッションによりマットレスと身体が触れる面積が小さくなれば、床ずれを防止できます。

寝浴マット

寝たきりや麻痺のある方をお風呂に入れる際に使用する寝浴マットには、ポリエチレンフォームが使用されています。

ポリエチレンフォームはビート板に使用されている材料で、水を通さない性質があります。

寝浴マットは長年に渡り使用されることが多く、メーカーで廃番となり、クッション部分が手に入らないケースが多いです。

弊社ではご指定いただいたサイズにカットでき、固定するための穴も開けられます。

クッション部分が手に入らず困っている方は、お気軽にご連絡ください。

手術用疲れ軽減マット

コンクリートやタイルなどの硬い床に長時間経っていると、脚を動かした際の衝撃が強く、すぐに疲れてしまいます。

また、硬い床は冷たいことが多く、底冷えの原因にもなります。

軟らかいポリエチレンフォームを使用した手術用疲れ軽減マットを使用すれば、脚の疲労が軽減され、長時間の手術でも集中力を維持できるでしょう。

さらに、断熱効果もあるため、床からの底冷えで体調を崩すこともありません。

まとめ

介護・医療業界で使用されているウレタンフォームとは、ポリウレタン樹脂の泡のことです。

ポリウレタンフォームは、種類により抗菌性や難燃性など、さまざまな機能があり使い分けることが大切です。

ポリウレタンフォームは、義肢・義足のサポーターや介護用ベッドマットレス・車いすのクッションなどに幅広く活用されています。

弊社では、使用用途に合ったウレタンをご提案できるため、まずはお気軽にお問合せください。

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