高齢者の介護では、多くの人がベッドからの落下で悩んでいます。
夜中にずっと見守るわけにはいかず、朝起きたらベッドから落ちていることもあります。
ベッドからの落下でケガを防ぐには、衝撃吸収マットがおすすめです。
この記事では、衝撃吸収マットの役割や、失敗しない選び方を紹介します。
衝撃吸収マットとは
衝撃吸収マットとは、高齢者がベッドから落下した際の衝撃を和らげるためのマットです。
自宅や病院などで高齢者を介護していると、ベッドから落下してしまうケースが多くあります。
高齢者がベッドから落下すると、骨折をして寝たきりになってしまう可能性もあるため、衝撃吸収マットが必要とされています。
衝撃吸収マットに使われている素材
一般的な衝撃吸収マットに使用されている素材は、「ポリエチレンフォーム」と「チップウレタン」です。
ポリエチレンフォームは水泳のビート板に使用されている素材で、衝撃を吸収する弾性がありながら、ある程度の硬さがあります。
ポリエチレンフォームの上に乗っても沈み込みすぎないため、歩きやすさがあります。
ただ、ポリエチレンフォームのみだと、衝撃吸収性が十分でないため、体操マットに使われるチップウレタンとの2層品にします。
この2つの素材を組み合わせると、歩きやすさと衝撃吸収性を兼ね備えたマットになります。
衝撃吸収マットを選ぶポイント
衝撃吸収マットは、サイズと衝撃吸収性が大切です。
ここでは、衝撃吸収マットを選ぶポイントを紹介します。
サイズ
衝撃吸収マットは、縦*横のサイズが重要です。
せっかく衝撃吸収マットを購入しても、小さすぎるとベッドから落下した際に、全身をカバーできない可能性があります。
また、大きすぎると歩くのに邪魔になり、足が引っ掛かり転倒してしまいます。
ベッドの縦の長さをカバーできるサイズを選びましょう。
ウレタンアシストでは、縦*横の長さをご自由に指定してオーダー可能(カバーは別途ご用意ください)です。
衝撃吸収性
衝撃吸収マットは、厚みにより衝撃吸収性が異なります。
厚みが増えれば吸収性が高くなり、薄くなると吸収性は低下します。
ただし、厚すぎると歩きづらくなったり、車いすでマットの上に乗れなくなってしまうので注意が必要です。
ウレタンを使った衝撃吸収マットの場合、厚み4cmほどが一般的です。
スロープの角度
衝撃吸収マットは、車いすでもマットの上を移動できるように、縁が斜めに加工されています。
スロープの角度が急すぎたり、スロープになっていないとケガに繋がる可能性があります。
なるべく、なだらかなスロープになっているマットを選びましょう。
衝撃吸収マット以外の転落を防ぐための対策
ベッドからの転落対策は、衝撃吸収マット以外にもサイドレールや、睡眠の質を上げるなどがあります。
ここでは、衝撃吸収マット以外の転落を防ぐための対策を紹介します。
サイドレールを使用する
ベッドのサイドレールは、高齢者の転落を防ぐためにベッドの両脇に取り付ける柵です。
「ベッド柵」とも呼ばれています。
サイドレールは転落を防ぐ以外にも、以下のようなメリットがあります。
- ベッドで立ち上がるときの補助具になる
- 掛け布団やマットレスが落ちるのを防止する
体重をかけられないサイドレールもあります。立ち上がる補助に使用する場合は、事前に耐荷重を確認してください。
また、身長に合わせたサイドレールを選ぶことも大切です。
睡眠の質を上げる
高齢者のベッドからの転落を防ぐには、睡眠の質も関係しています。
夜中に目が覚めると不安感から起き上がり、落下の原因となるためです。
睡眠の質を上げるには、以下の対策があります。
- 夕食は睡眠の2時間以上前に摂る
- 寝酒をしない
- 日中に太陽光を浴びる
- 日中に軽い運動をして身体を動かす
睡眠の質の向上は、健康な生活を送るうえで重要です。
上記の対策をおこなうことで、ベッドからの転落だけでなく、精神状態も良くなるでしょう。
まとめ
衝撃吸収マットとは、高齢者がベッドから転落した際に、衝撃を和らげてケガを抑制するためのマットです。
衝撃吸収マットの材料は、水泳のビート板に使用される「ポリエチレンフォーム」と、体操マットに使用される「チップウレタン」が一般的です。
衝撃吸収マットを選ぶ際は、サイズと衝撃吸収性・スロープの角度を確認してください。
ウレタンアシストでは、ご指定のサイズと厚さで衝撃吸収マットを製作できます。希望のサイズがなくて悩んでいる人は、お気軽にお問合せください。
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